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2023.3.31 学生用下宿アパート vs 山の家

  • 執筆者の写真: ノミスケ
    ノミスケ
  • 2023年4月1日
  • 読了時間: 2分

 息子が進学を機に一人暮らしをすることになり、その引っ越しを手伝った。

 一人暮らしの城は、主に大学生が入っているという3階建てのアパート。今回は、学生アパートと山の家を建築学的視点から比較してみたい。


 学生アパートの賃貸した物件は、2方向道路に囲まれた3階の南に面した部屋で日当たりは良い。8畳のリビングに2畳のキッチン、トイレと風呂はセパレートの1Kである。玄関ドアをあけると、靴が3足も並べべば満員となるちょっとした土間があり、そこからほぼフラットにフローリングの床が展開している。一方、山の家の土間は、靴を並べると何足入るかわからないくらい広い土間がありツーステップの手間を経てからリビング?に上がる。バリアフリーとかは全く考えられていない。


 学生アパートのキッチンは、およそ1間の中にその機能のすべてが詰まっているシステムキッチンである。コンロ置き場、流しの台、洗い場が並び、コンロ上部に換気扇、流し上部に戸棚があって食器などが収納できる。流しの台に食器洗いかごを置くと、切ったり混ぜたりの調理作業はどこでやるんだろうか?と疑問がわいたが、おそらく袋ラーメン以上の凝った料理はしないという前提であろう。その点、山の家は自作カウンターがその役目を果たしている。凝った料理をするなら、学生アパートに山の家は完勝だ。


 学生アパートのトイレと風呂は並んで分かれて置かれている。トイレは狭いがウォシュレット付き、ヒーター付きの水洗トイレで清潔感があふれていている。風呂はビジネスホテルのバスルームから便器を取り去ったようなもので、シャワー主体の使い方だろうか。一応洗い場はあるが、私が座って洗い作業をするとほとんど身動きが取れない。山の家のトイレも、そう広くはないが、ひとりで居るときはほぼドアを開けたまま用を足すので開放感がハンパない。


学生アパートのリビング8畳は、フローリングが敷かれその表面は艶ピカである。これは掃除しやすそうな床だな、が第1印象。歩いてもたわみやへこみは全く感じられず、むしろ硬いという印象が先に来る。コンクリート床の直上にフローリングを施工したのではないかと思うくらいであった(実際そうかもしれない)。引越しの晩はその晩はその上にシュラフで寝たので背中が痛かった。一方、山の家のリビングは畳、しかも年数が相当経過しており、一部ふにゃっと凹むところもあって、歩き回ると踏み抜く危険性すら感じるところもある。しかし、寝たときの背中当たりはさすが古畳。昼寝に最適なセッティングになっている。


 
 
 

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