2023.1.3 令和の家vs昭和の家
- ノミスケ
- 2023年1月3日
- 読了時間: 4分
山の家は3回目の正月を迎えました。今年もよろしくお願いいたします。さて、元旦は、早朝から初日の出を拝みに行った後、神戸の住宅街に一軒家を新築した娘夫婦のところに行って、真新しい家を見てきました。言うなれば令和の住宅ですが、それと山の家(昭和[初期]の家)を比較してみたいと思います。
【外観】

令和の家:約1mの切土の上の宅地が造成され、基本的に四角を組み合わせたデザインの住宅。2階の面積を最大化するため、玄関の上に張り出した構造を持つ。3方向を住宅に囲まれ、南側の道路に面した区画に3台分の駐車場を造営中。
昭和の家:約3mの切土の上に住宅が建てられている。住宅部分より屋根の三角が目立つ。住居部分よりも屋根部分のほうが高く見えるが、実際の天井は屋根の部分に隠れているため、屋根と住居部分の比率は約1:1である。南側に県道が通るが交通量は極めて少ない。北側(裏側)も斜面が切ってあり、その向こうは林になっている。草が生えすぎて切土斜面の石垣が見えなくなっている。
【デッキ】

令和の家:2階に作られた中庭。西側のスリットから程良く陽光が差し込む。ウッドタイルが敷き詰められ、裸足の感触もよい。将来的にはここでバーベキューなどをしたいと夢を語られたが、ウッドタイルが油まみれになると警告を発しておいた。チェアリングなどが適当であろう。2方向にサッシがあるため、部屋の採光にも一役買っているスペースである。
昭和の家:自作のウッドデッキ(星観デッキ)。変形L字型をしており、何故この形にしたのかは不明。骨格は単管パイプだが木部はホワイトウッドの2×4材なので、最近ゆがみが発生している。南に面した広大なサッシなので室内に陽光が入りすぎるため、オーニングで遮光している。動物の足跡がついていることがあり、時折土足で何者かが上がっているのは確実。デッキに座椅子を出し、日向ぼっこしながらコーヒーをすするのは一時の幸せ。
【キッチン収納】

令和の家:カウンター式の流し台の裏に冷蔵庫と収納棚がしつらえてある。収納棚の一部はくり貫き式のラックになっており、オーブンレンジ、炊飯器、湯沸しポットが並ぶが、それでも余りあるスペースは、買い物袋置くなどテンポラリーな使い方ができる。食器等の収納は扉の奥なので外から細々した物をすべて隠せてスッキリとしている。
昭和の家:食器はキッチンにしつらえられた家具調の棚に収納しているが、引き戸式で家のゆがみとともに歪んでしまい、動かないことがあるため、引き戸は撤去した。このため、非常にオープンな食器棚になっており、収容物が全部見える。棚板の一部が凹んでいるため、DIYによる補強を検討中。冷蔵庫、電子レンジ(単機能のため、「オーブン」ではない)の親亀・子亀配置がワンポイントとなっている。
【玄関】

令和の家:1坪ほどのタイル張りの土間と、明るいブラウンの作り付けの下駄箱(確認してはいないが絶対に下駄は入ってないと思う)、その上が飾り棚になっている。採光用のガラスがあるので、重厚な扉を閉じても玄関内は明るい。上がり框の段差は15cmくらいなので靴を脱いで、そのままのステップで続く廊下に足を運べる。
昭和の家:コンクリート張りの約6畳ほどの土間と、50cmくらいの高い上がり框になっている。途中に足置きを置いておりツーステップで上がることになる。また、土間の対面は観測準備室。そこに行くために飛び石のセメントブロックを3つ置いている。L字型の上がり框の折れ曲がり付近に火鉢を置いている。当初はここに腰を捨て暖を取るようなことを考えていたが、寒さが厳しすぎたため、現在はお香をたく場所として活用されている。
【換気扇】

令和の家:ビルトインされたIHコンロの上を覆う換気扇カバー、吸入口には蓋があるため、四角い溝からの排気となる。もしこの蓋が無ければ、広大な口がコンロ上のすべての物を飲み込むような景観となったに違いない。さらに、結露した油滴などがコンロ上の料理に落ちて台無し!というような場面も想像できる。その横に作られた窓からの光が明るい。
昭和の家:窓の一部に無理やり作られたかのような換気扇スペース。ファンがむき出しだったため、フィルター付きカバーを取り付けた。換気扇のON/OFFはひもを引っ張って行う。ガスの口が見えるがガスは使っておらず、置型のIHコンロを使っている。換気扇のダクトなどはなく、台所スペースに溜まった空気を吸いだす機能一択。今のところその役目に不足はない。大きな窓からの採光になるが、北側での軒のせいでいつも暗いので、使用するときに灯は必須。
Comentários